薬剤師国家試験 第104回 問30 過去問解説

 問 題     

主に電位依存性 Na+ チャネルを遮断することで抗てんかん作用を示すのはどれか。1つ選べ。

  1. エトスクシミド
  2. ジアゼパム
  3. ラモトリギン
  4. ガバペンチン
  5. フェノバルビタール

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

選択肢 1 ですが
エトスクシミドは、T 型 Ca2+ チャネル遮断タイプです。Na+ チャネル遮断ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
ジアゼパムは、ベンゾジアゼピン(Bz)系の薬です。GABA 受容体タイプの薬です。Na+ チャネル遮断ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当な記述です。
ラモトリギン(ラミクタール)は双極性障害にも用いられることがあります。

選択肢 4 ですが
ガバペンチンは、2つの作用機序により効果を発現します。Ca チャネル α2σ リガンドとしての作用と、GABA トランスポータ活性化です。Na+ チャネル遮断ではありません。
よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
フェノバルビタールは GABA 受容体に作用することにより、抗てんかん作用を示します。Na+ チャネル遮断ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。
類題 102-30

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