薬剤師国家試験 第102回 問30 過去問解説

 問 題     

GABAトランスアミナーゼを阻害し、抗てんかん作用を示すのはどれか。1つ選べ。

  1. ガバペンチン
  2. エトスクシミド
  3. ジアゼパム
  4. ゾニサミド
  5. バルプロ酸

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

抗てんかん薬はその作用機序により大きく4つに分類されます。ⅰ.GABA 受容体タイプ、ⅱ.Na+ チャネル遮断タイプ、ⅲ.T 型 Ca2+チャネル遮断タイプ、ⅳ.GABA トランスアミナーゼ阻害タイプ です。GABA トランスアミナーゼ阻害タイプの代表的な薬は、バルプロ酸です。よって、正解は 5 です。

ちなみに、ガバペンチンは、2つの作用機序により効果を発現します。Ca チャネル α2σ リガンドとしての作用と GABA トランスポータ活性化です。

エトスクシミドは、T 型 Ca2+ チャネル遮断タイプです。

ジアゼパムは、ベンゾジアゼピン(Bz)系の薬です。GABA 受容体タイプの薬です。

ゾニサミドは様々な機序により作用を示す薬です。(抗てんかんだけでなく、パーキンソン病にも適応あり。)

参考 薬理学まとめ 代表的な中枢神経疾患の治療薬

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