国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R1年 問55解説

 問 題     

排泄に関する記述 ㋐~㋓ のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ イヌリンの腎クリアランスは、血中濃度が高くなっても一定の値を示す。
㋑ p‒アミノ馬尿酸の腎クリアランスは、血中濃度が高くなると大きくなる。
㋒ グルコースの腎クリアランスは、血中濃度が高くなると低下する。
㋓ サリチル酸の尿中排泄は、尿が酸性になると低下する。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。
イヌリンの腎クリアランスは濃度によって変わらず一定です。また、イヌリンの腎クリアランスは、ほぼ糸球体濾過量を表します。

㋑ ですが
p – アミノ馬尿酸は、代表的(能動的)分泌を受ける物質です。ある程度濃度増加すると飽和現象が見られます。つまり、腎 CL が血中濃度の増加に伴いずっと大きくなるわけではありません。よって、㋑ は誤りです。(103-170)

㋒ ですが
グルコースはほぼ再吸収されます。糖尿病を連想すればよいと思いますが、血中グルコース濃度が高くなると、再吸収しきれずに尿に糖が出るようになります。つまり、腎クリアランスが「大きくなる」です。よって、㋒ は誤りです。

㋓ は妥当な記述です。
尿が酸性 → より分子形 → 再吸収↑ → 尿中排泄↓ です。

以上より、正解は 3 です。

参考)薬剤 2-4 1)

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