薬剤師国家試験 第107回 問214-215 過去問解説

 問 題     

25歳女性。妊娠なし。最近、便秘気味のため一般用医薬品を求めて薬局を訪れた。薬剤師が症状を確認したところ、ふきでもの (にきび) や食欲不振もみられた。一方、吐き気や腹部の痛みはなかったことから、以下の一般用医薬品を勧めた。

問214

この女性から当該医薬品の成分について聞かれたため、薬剤師は便秘の改善に関係する成分は[ A ]であることを女性に伝えた。[ A ]の化学構造として、適切なのはどれか。1つ選べ。

問215

薬剤師は、この女性に「主に[ A ]によって[ B ]が起こることがありますが、心配ありません。」と伝えた。[ B ]に入るものとして、適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. 発疹
  2. 尿の橙色への着色
  3. 手足の脱力感
  4. 筋肉痛
  5. 激しい腹痛を伴う下痢

 

 

 

 

 

正解.
問214:2
問215:2

 解 説     

問214

さらっと書いてますが、必ず妊娠有無、確認です。大黄甘草湯は、流産の危険性を高める可能性があることから妊娠中(可能性含む)の服用はできるだけ避ける必要があります。(医師の診断のもとリスクとメリットを考慮した上で処方されることはあります)。

大黄甘草湯の有効成分なので、センノシド A です。アントラキノン類の一種です。これは基礎知識です。そして、センノシド A の特徴的な構造として、環がきれいに横に3つ並んでいる 部分があります。(100-214215)。 ここに注目すれば、A の化学構造は、選択肢 2 です。

以上より、問 214 の正解は 2 です。 

ちなみに
選択肢 1 は、グリチルリチン酸です。(106-10)。
選択肢 3 は、バイカリンです。(106-10)。
選択肢 4 は、エフェドリンです。(104-108)。
選択肢 5 は、βーカロテンです。(物理化学まとめ 共役や共鳴の概念)。

問215

心配ありません、といっているため
知らなくても「尿への着色」と判断できるのではないでしょうか。

問 215 の正解は 2 です。

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