共役や共鳴の概念

共役とは、二重結合と単結合が交互に連続している部分のことです。

共役二重結合(二重結合と単結合が交互に連続する部分)が連続する構造を持つ物質を含んでいるものと、その色には深い関係があります。具体例として、ビタミン A の前駆体として知られ、人参に含まれるβ-カロテンは、長い共役構造を持っています。β-カロテンは、光の吸収帯が赤色以外に偏っているため、赤色に見えます。

共鳴とは、原子の位置を変えずに、電子の位置だけを変えた構造式のことです。例としては、下図のような構造式同士の関係のことです。
共鳴構造を示す際に大事なことは、互いの構造を両頭矢印で結ぶことと、全体をかっこで覆うことです。

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