国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問51解説

 問 題     

痛風治療薬に関する次の記述の㋐、㋑、㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「痛風は、プリン体の代謝及び排泄の障害により生じた高尿酸血症による疾患である。尿酸の生合成と排泄のバランス不良によって高尿酸血症となり、一部の患者では更に痛風を発症する。㋐ は急性期の痛風発作の症状を緩和することを目的とした治療薬である。慢性の痛風治療薬としては、尿酸の生合成を抑制する ㋑ 、尿酸排泄を促進させる ㋒ が用いられる。」

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

アロプリノール、フェブキソスタットが尿酸生合成抑制薬です。共にキサンチンオキシダーゼ阻害薬です。フェブキソスタット(フェブリク)は、「非プリン型」です。

プロベネシドは、尿酸排出促進薬です。もともとペニシリンの血中濃度を維持するためにデザインされた薬です。

コルヒチンは、発作時の抗発作薬です。

従って、㋐ がコルヒチン、㋒ がプロベネシドです。

以上より、正解は 3 です。
参考 薬理学 3-5 3)

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