国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H29年 問49解説

 問 題     

気管支喘息とその治療薬に関する記述 ㋐ 〜 ㋓ のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 気管支喘息は、気道閉塞、気道過敏性及び慢性気道炎症を特徴とし、呼吸困難、喘鳴及び咳が発作的に起こる。

㋑ アレルギー性喘息発作の主な原因は、好酸球から放出されるヒスタミンによる即時型アナフィラキシー型のアレルギー反応である。

㋒ プランルカストは、トロンボキサン A2 受容体を遮断して抗アレルギー作用を示す。

㋓ 長期管理薬として、吸入ステロイド薬、徐放性テオフィリン薬及び長時間作用型b2 アドレナリン受容体刺激薬が使用される。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋑、㋓

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。

㋑ ですが
「好酸球」ではなく「肥満細胞」から放出されるヒスタミンです。よって、㋑ は誤りです。

㋒ ですが
プランルカストはロイコトリエン受容体拮抗薬です。トロンボキサン A2 受容体遮断ではありません。TXA2 遮断薬の代表例はセラトロダストです。よって、㋒ は誤りです。

㋓ は妥当な記述です。

以上より、正解は 3 です。

参考 薬理学 2-5 3)
類題 H28no47

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