問 題
カイニン酸水和物に関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 水酸化ナトリウム水溶液には溶けるが,希塩酸には溶けにくい。
㋑ ニンヒドリンとの反応では,プロリンと同じ色調の呈色を示す。
㋒ 臭素を作用させると付加反応が起こり,臭素の色が消える。
㋓ 構造にはピペリジン骨格が含まれる。
1.㋐,㋒
2.㋐,㋓
3.㋑,㋒
4.㋑,㋓
5.㋒,㋓
正解.3
解 説
㋐ ですが
カルボキシル基、イミノ基があり、NaOH にも、HCl にも溶けやすいと考えられます。㋐ は誤りです。
㋑ は妥当な記述です。(類題 103-98)
㋒ も妥当な記述です。二重結合部分に注目すると判断できるのではないでしょうか。
㋓ ですが
「ピペリジン」は 6 員環です。シクロヘキサンの1つの C が N に置換した構造です。カイニン酸に含まれるのは「ピロリジン」です。よって、㋓ は誤りです。
以上より、正解は 3 です。
コメント