国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H29年 問45解説

 問 題     

糖類に関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。なお、キリアニ・フィッシャー合成はアルドースを増炭する方法の一つであり、反応経路の概要は次のとおりである。

「アルドースにHCN を作用させ、その生成物を接触還元してイミンに導き、次いで酸加水分解することにより、増炭した新たなアルドースを得る。」

㋐ アルドースにHCN を作用させると、シアノヒドリンが生成する。
㋑ Dーアラビノースの2 位と4 位の立体配置は、(2R、4R)である。


㋒ キリアニ・フィッシャー合成により、Dーアラビノースから Dーグルコースと Dーマンノースの混合物が得られる。
㋓ Lーグルコースをフィッシャー投影式で表すと

となる。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋑、㋓

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。

㋑ ですが
2 位の炭素に注目すると、L です。

よって、㋑ は誤りです。

㋒ は妥当な記述です。

㋓ ですが
Lーグルコースは、上から OH 基が「右、左、右、左」という交互パターンです。ちなみに、D グルコースは、最後が右になります。与えられた構造式は、Lーガラクトースです。よって、㋓ は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

コメント