国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H29年 問35解説

 問 題     

ある有機化合物の工業的製法等に関する次の記述の空欄に当てはまるものとして最も妥当なのはどれか。

「□ は、特有の刺激臭を有する化合物で、水、エタノール、エーテルなどと任意に混和する。沸点は20.8 ℃ である。工業的には、かつては希硫酸酸性の水銀塩触媒を用いるアセチレンの水和反応で製造されていたが、現在は主にワッカー法(ヘキスト−ワッカー法)と呼ばれるパラ
ジウムを含む塩化銅(Ⅱ)溶液中でのエチレンの直接酸化で製造される。」

1.アクリロニトリル
2.アセトン
3.アセトアルデヒド
4.エチレンオキシド
5.ギ 酸

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

ワッカー法(ワッカー酸化)は、アルケン→カルボニルへの変換反応です。触媒に用いられる Pd が特徴的元素です。(参考 H26no35)エチレンからはアセトアルデヒドが合成されます。

以上より、正解は 3 です。

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