国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H29年 問28解説

 問 題     

図Ⅰ,Ⅱ,Ⅲの各直方体は,格子定数をa,b,c とする単位格子である。各図中の灰色の面は格子面を表す。図Ⅰ中の格子面に対応するミラー指数は(001)である。図Ⅱ,Ⅲ中の格子面に対応するミラー指数の組合せとして最も妥当なのはどれか。ただし,図Ⅰ,Ⅱ,Ⅲにおいて,各格子面は1 面のみを表している。なお,指数の上の横線は,その指数が負であることを示す。

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

ミラー指数とは(100)といった表現をする数のことです。それぞれの数字の定義は「単位格子の1辺の長さ ÷ その方向の面間隔」です。

図Ⅱですが、以下のように単位格子をもう1個横におくとわかりやすいと思います。a 方向に 1/2 行くと次の面にぶつかる、b 方向に 1 行くと次の面にぶつかる、c 方向にいくと平行なので次の面にぶつかることはない とわかります。

ミラー指数は (210) です。正解は 4 or 5 です。

図Ⅲですが、選択肢 の b 方向に縦線が入ることから、次の面が左側に来るように、単位格子を上に乗せたものを考えるとわかりやすいと思います。a 方向に 1、b方向に-1/2、c 方向に 1 行くと次の面にぶつかります。

以上より、正解は 5 です。

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