国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H28年 問82解説

 問 題     

培養細胞を用いた実験に関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 5 % 二酸化炭素存在下での細胞培養では、pH の制御を目的としてピルビン酸ナトリウムを培地に添加する。

㋑ 細胞増殖の測定に用いられる MTT アッセイでは、生細胞のミトコンドリア内加水分解酵素によって代謝される MTT の色の変化を測定する。

㋒ 細胞誤認や細胞の同一性は、PCR 法を用いて複数箇所のマイクロサテライト多型を解析することにより確認できる。

㋓ S 期を進行している細胞を標識するには、複製されるDNA に取り込まれるブロモデオキシウリジンを用いる。

1.㋐、㋑、㋓
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒、㋓
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
pH 制御のため、重炭酸系バッファーを用います。ピルビン酸ナトリウムではありません。また、pH 変化が目視できるよう、フェノールレッドが添加されることが一般的です。よって、㋐ は誤りです。

㋑ ですが
細胞の「還元」酵素によって、黄色の MTT が紫色のホルマザンに変換されます。「加水分解」ではありません。よって、㋑ は誤りです。

㋒、㋓ は妥当な記述です。

以上より、正解は 5 です。

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