国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H27年 問98解説

 問 題     

遺伝子マーカーに関する次の記述の㋐ ㋑ ㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「ある表現型の原因遺伝子の㋐ クローニングをする際にはマイクロサテライトマーカーや一塩基置換マーカーが用いられる。マイクロサテライトとはゲノムDNA のある領域内において㋑ 塩基程度の核酸配列を一つの単位とする繰り返し配列がおよそ数個~数十個並んでいる構造のことを指す。マイクロサテライトの存在頻度は一塩基置換の存在頻度よりも㋒ 。」

㋐ ㋑ ㋒
1. cDNA 20~ 25 低い
2. cDNA 20~ 25 高い
3. cDNA 2~5 高い
4. ポジショナル 2~5 低い
5. ポジショナル 2~5 高い

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

㋐、㋑ですが
マーカーを利用した原因遺伝子のクローニングということなので、㋐ はポジショナルクローニングです。何のタンパク異常が原因である表現型が生じているがわからないが、遺伝されることは間違いない場合の遺伝子探索法です。確実に疾患と一緒に遺伝されているマーカーに注目します。マーカーの具体例がマイクロサテライトマーカーなどです。

マイクロサテライトは、2 ~ 5 塩基対の反復単位が、数個~数十個つづく反復配列のことです。一塩基置換の方が数は多いです。

以上より、正解は 4 です。
類題 H26-76

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