国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H27年 問99解説

 問 題     

図はある遺伝子群の系統樹である。これらの遺伝子に関する次の記述の㋐~㋓に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「遺伝子 B は祖先種において遺伝子A が㋐ してできたものと考えられる。したがって、遺伝子 A と遺伝子 B とは ㋑ であり、遺伝子 A どうしは㋒ である。㋓ の関係にある遺伝子の系統樹は種の分岐を反映している。」

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

㋐、㋑ですが
㋐ は重複です。重複した遺伝子は通常偽遺伝子となりますが、稀に機能を有することがあります。重複による遺伝子同士は「パラログ」です。㋑ はパラログです。

異なる生物に存在する、相同な機能を持った遺伝子群はオーソログと呼ばれます。これは種分化の過程で生じたものと考えられます。㋒、㋓ はオルソログです。

以上より、正解は 2 です。

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