国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H27年 問96解説

 問 題     

ある動物の毛色の遺伝に関する次の記述の㋐ ㋑ ㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「ある動物の毛の色は、優性対立遺伝子 A が存在すると灰色となり、aa では黒色となる。また、A とは別の染色体にある優性対立遺伝子 C は着色のために必要であり、cc では白色となる。

遺伝子型 AACC の灰色の個体と、遺伝子型 aacc の ㋐ の個体との交配で生まれる F1 の遺伝
子型は全て AaCc である。この F1 の雄と雌を交配して生まれてくる子供 F2 の毛色の分離比は、灰色:黒色:白色= ㋑ である。このように一つの遺伝子座の遺伝子型が別の遺伝子座の遺伝子型の表現型に影響を及ぼす現象を㋒ という。」

㋐ ㋑ ㋒
1. 黒色 9:4:3 ヘテロシス
2. 黒色 9:4:3 エピスタシス
3. 白色 9:4:3 エピスタシス
4. 白色 9:3:4 ヘテロシス
5. 白色 9:3:4 エピスタシス

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
着色のため必要な遺伝子が cc の個体は 白色と考えられます。正解は 3 ~ 5 です。

AC:Ac:aC:ac は 9:3:3:1 です。そして Ac は結局白なので、灰色:黒:白が 9:3:4と考えられます。条件遺伝子の比率として見たことがあるかもしれません。㋑ は 9:3:4 です。

㋒ はエピスタシスです。ちなみに、ヘテロシスは、雑種第一代が両親のいずれよりも大きさや病気・環境に対する抵抗性あるいは生産力などの点ですぐれた形質を示す現象のことです。雑種強勢とも呼ばれます。

以上より、正解は 5 です。

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