国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問61解説

 問 題     

加工食品の表示基準に関する記述 ㋐ ㋑ ㋒ の正誤の組合せとして最も妥当なのはどれか。ただし表示基準は2013年における食品衛生法並びに農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS 法)に基づくものとする。

㋐ 「えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生」は、食物アレルギーの原因とされ、これらを原材料とした加工食品には、その旨の表示が義務付けられている。
㋑ 全ての加工食品には、消費期限又は賞味期限の表示が義務付けられている。賞味期限は、消費期限よりも長く品質が保たれる食品に表示され、いずれも「年月日」を記載する必要がある。
㋒ 遺伝子組換えに関する表示が義務付けられている農作物は、「小麦、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜、りんご」である。これらを用いた加工食品は、組み換えられた DNA やこれらによって生じたタンパク質が検出されない場合でも、表示が義務付けられている。

㋐ ㋑ ㋒
1. 正 正 誤
2. 正 誤 誤
3. 誤 正 正
4. 誤 正 誤
5. 誤 誤 正

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。

㋑ ですが
品質の劣化が極めて少ないとされる冷菓などについて、省略されるものもあります。また、消費期限は年月日ですが、賞味期限は年月表示でもかまいません。よって、㋑ は誤りです。

㋒ ですが
遺伝子組み換え表示義務付け農作物 8 種類について、小麦でなく大豆、りんごでなくパパイヤです。また、組み換え DNA やタンパク質が検出されない場合においては、表示義務はありません。(試験時点)よって、㋒ は誤りです。

以上より、正、誤、誤です。正解は 2 です。

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