国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問56解説

 問 題     

薬物の吸収に関する記述㋐ ㋑ ㋒のうちから妥当なもののみを全て選び出しているのはどれか。

㋐ 直腸上部から吸収された場合薬物は肝臓での初回通過効果を受けない。
㋑ 肺から吸収された場合薬物は肝臓での初回通過効果を受けない。
㋒ 口腔粘膜からの吸収は主に能動輸送による。

1. ㋐ ㋑
2. ㋐ ㋒
3. ㋑
4. ㋑ ㋒
5. ㋒

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ ですが
直腸「下部」(おしりに近い方)からの吸収において、肝初回通過効果を避ける事ができます。直腸上部からの吸収は、肝初回通過効果を受けます。よって、㋐ は誤りです。

㋑ は妥当な記述です。

㋒ ですが
口腔粘膜からの吸収は、主に受動輸送によるものです。能動輸送ではないと考えられます。よって、㋒ は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

参考)薬剤学 2-1 5)

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