国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問32解説

 問 題     

ナフタレンのスルホン化に関する次の記述の ㋐ ~ ㋔ に当てはまるものの組合せとして最
も妥当なのはどれか。

「ナフタレンをスルホン化する反応では、反応温度によって主生成物が異なる。40~ 80°C 程度の比較的低温では、 ㋐ が主生成物となり160~ 170°C 程度の比較的高温では ㋑ が主生成物となる。 ㋑ は ㋒ による生成物である。これによりスルホン化が ㋓ であることが確認できる。さらに二つ目のスルホン化が進む場合には、二つ目のスルホ基の置換は、一つ目のスルホ基が ㋔ 方の環で起こる。」

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

低温時の主生成物は 1 位置換体です。正解は 1~3 です。

低温時と高温時で主生成物が異なることが示すのは、高温時生成するのは、速度論支配ではなく熱力学的支配による生成物であることと、可逆反応であるということと考えられます。

以上より、正解は 2 です。

類題 国家一般職 化学 H25no32

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