進化の基本的な考え方

「進化」とは、遺伝される形質が時間と共に変化することです。

時間と共になぜ遺伝される形質が変化するのかといえば、遺伝を司る物質である DNA の塩基配列が変化するからです。DNA の塩基配列の変化は、個体レベルで見れば、紫外線や放射能などの影響による突然変異や、複製におけるコピーミスの蓄積などにより変化します。

また、集団レベルでみれば、突然の地形変化によりある一時期、集団の中の特有の遺伝子を有する集団のみが孤立し特定の遺伝子が独占的になるといった要因も考えられます。

進化を別の表現で表すならば、突然変異のような「個体で起こった遺伝子の変化」が「集団内に広がり、集団全体の遺伝子構成が変化すること」といえます。遺伝子頻度変化の要因としては、子孫を残すのに有利であるような遺伝子頻度が増加する「自然選択」があげられます。また、自然選択と無関係な変異が偶然広まる「遺伝的浮動」も変化の要因です。

互いに交配可能な自然の集団を種といいますが、種内での遺伝的変化を小進化、新たに種を形成するような大きな進化を大進化と呼んだりします。

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