皮膚真菌症の病態生理、治療薬、注意点

皮膚真菌症とは、いわゆるカビによる皮膚病です。表皮、毛、爪などに発症します。代表例は、皮膚糸状菌症(白癬)、皮膚・粘膜カンジダ症です。

皮膚糸状菌症は、足白癬(水虫)、体部白癬(たむし)、爪白癬(爪水虫)などに分類されます。抗真菌薬の外用薬や、効果が低いものには内服の抗真菌薬が用いられます。

皮膚・粘膜カンジダ症は、口腔内、消化管などに常在するカンジダ・アルビカンスによって引き起こされます。免疫力低下者に発症します。鵞口瘡症(がこうそうしょう)と呼ばれる、口内炎の一種の白いブツブツなどの症状が見られます。ミコナゾールなどの外用薬や、消化管吸収がほぼないアムホテリシン B を、消化管除菌を目的に内服で用いたりします。

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