アトピー性皮膚炎の病態生理、治療薬、注意点

アトピー性皮膚炎とは、かゆみを伴う皮膚炎のことです。約 80 %の患者が 5 歳までに症状があらわれ、遺伝的な要素が強く関連しています。Ⅰ型アレルギーの1つです。アトピー性皮膚炎の原因は、大きく2つに分類されます。すなわち、皮膚の異常と、免疫機能の異常です。

アトピー性皮膚炎は、普通の湿疹と違い、全身に左右対称に湿疹ができるのが特徴です。又、激しいかゆみを伴います。乳幼児期はじゅくじゅくした湿疹が、12 歳以降は慢性化した乾燥性の湿疹となります。又、一般に冬~春にかけて悪化します。

治療薬のステロイドは、薬効の強弱により、5段階に分類されます。V 群がもっと弱く、Ⅰ群がもっとも強力です。それぞれの代表例が、Ⅰ群(最強)デルモベート、Ⅱ群、フルメタ、アンテベート、リンデロンDP、ネリゾナ、Ⅲ群、リンデロン-V、Ⅳ群、アルメタ、キンダベート、ロコイド、Ⅴ群(弱い)プレドニゾロン です。

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