悪性腫瘍に関する代表的な臨床検査

代表的な悪性腫瘍に関する臨床検査値として、AFP , PIVKA-II 、 PSA 、 CEA 、 CA19-9 、 SCC 、 CA125 などがあります。これらの物質は、がん細胞自身や、がん細胞の存在下において正常細胞がつくる物質です。癌の存在や進行度などを示す物質として知られており腫瘍マーカーと総称されます。

腫瘍マーカーの値だけで悪性腫瘍の確定診断は下すことが「できない」ことに注意が必要です。すなわち、これらの腫瘍マーカーは、悪性腫瘍以外の疾病においても高値になることがあったりするということです。

(脇道にそれますが、疾患に特異的かつ、感度のよい(さらにはできれば経済的な)腫瘍マーカー、疾病マーカーのさらなる開発・発展は強く求められている分野の一つです。では、それらの開発、発展をどのような人材が担うことができるかという点を考えると、生物化学、有機化学、物理化学といった『物質に関する観点』に加え、疾病や薬物及び現在の腫瘍マーカーといった『実際の医療に関する観点』にも精通した人材が適任ではないか → 薬学を学んだ人材こそが適任ではないかという思いがこの項目を記述して湧き上がりました。)

代表的な、腫瘍マーカーと腫瘍の関係をまとめると、以下の表になります。

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