感染時、および炎症時の臨床検査値の変動

代表的な感染時、および炎症時に特徴的な変動を示す臨床検査値は、WBC、C反応タンパク、赤血球沈降速度、アンチストレプトリジン-Oです。WBC に関しては 1-2-5)で説明済です。

C 反応タンパクとは、炎症時に増加するタンパク質で、炎症マーカーとして利用されています。元々、肺炎球菌の C 多糖体という部分に結合するタンパク質として発見されたため、C 反応タンパクという名前で呼ばれています。基準値は0.45mg/dL未満です。

赤血球沈降速度とは、血液に抗凝結薬を加えて放置しておいた時の、赤血球の沈降量を測定する検査です。血沈が亢進する時、すなわちたくさん沈降する時は、沈降形成に影響を与えるタンパク質などが多い状態であると考えられます。これは具体的には、炎症性疾患や、膠原病などを示唆します。逆に血沈が遅延、すなわちあまり沈降しない時は、DIC などによりフィブリノーゲンなどの血中タンパク質が減少していることが示唆されます。

血沈検査は、特殊な機器も必要なく、それでいて疾患の発見の糸口となりうる貴重な情報を与えてくれる検査として、現在も重要な地位を占める検査であるといえます。基準値は、血沈(男性):10mm 以下、血沈(女性):15mm 以下です。

アンチストレプトリジン-O(ASO:anti-streptolysin-O)とは、A 群 β 溶血性連鎖球菌が産生する、毒素に対する抗体です。ASO 値が高い時は、溶連菌感染中であることが疑われます。基準値は、測定法などによって差があります。一例として、ラテックス凝集法により、200 IU/ml 以下です。

コメント