尿および糞便を用いた代表的な臨床検査

尿および糞便を用いた代表的な検査値は、尿 pH、尿タンパク、尿糖、便潜血です。

尿 pH 検査では、尿の酸性・アルカリ性を調べます。pH が酸性の時には、痛風などが疑われます。pH がアルカリ性の時には、尿路感染症が疑われます。細菌や膿が尿に混じり、アルカリ性となります。基準値は、尿pH: 5.0~7.5前後 弱酸性 です。

尿タンパク検査では、尿中に漏れだしたタンパクを調べる検査です。腎機能の障害がおきると、尿中にタンパク質が漏れ出します。そのため、尿タンパク質が検出されると、尿路感染症や腎炎などが疑われます。基準値は、尿タンパク: (-) です。

尿糖検査では、尿中に漏れでたブドウ糖を調べる検査です。血液中のブドウ糖の量が一定の限界(血糖値で160~180mg/dL程度)を超えると、尿中に糖が漏れでてきます。尿糖が検出されると、糖尿病が疑われます。基準値は、尿糖: (-) です。

便潜血検査では、便に血液が混入しているかを調べる検査です。十二指腸や小腸、大腸などで出血が発生していると、便に血液が混入します。基準値は、便潜血:陰性 です。※陽性なら、再検査

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