代表的な放射性核種の物理的性質

14 C:低エネルギーβ線を放出。半減期が約 5700 年。放射性炭素年代測定法に用います。

18 F:PETに使用。β+ 線を放出。半減期約2時間。サイクロトロンで製造。がん検査に用いられます。

40 K:高エネルギーβ線& γ 線を放出。半減期約 13 億年。天然に存在します。

60 Co:低エネルギーβ線& γ 線を放出。半減期約 5 年。イモの発芽防止の放射線源に使用します。

90Sr:β線を放出。半減期約 30 年。骨に集まります。永続平衡(90 Sr → 30年(長)→90Y→64時間(短)→ 90Zr)が成立します。※永続平衡に関しては、次の節で解説します。

99mTc:γ線を放出。半減期は約6時間。ミルキングで精製します。過渡平衡(99Mo → 66時間→ 99mTc → 6時間 → 99Tc)が成立します。※過渡平衡に関しては、次の節で解説します。SPECTに使用されます。

123 I:γ線を放出。半減期は約13時間。診断用医薬品(SPECT)に使用されます。
125 I:γ線を放出。半減期は約60日。ラジオイムノアッセイに使用されます。
131 I:γ線を放出。半減期は約8日。治療用医薬品に使用されます。
※この3つは全て、甲状腺に集積しやすいという特徴があります。

137Cs:高エネルギーβ線&γ線を放出します。半減期は約30年です。筋肉に集まります。

コメント