問 題
アンピシリンによる抗菌作用の標的はどれか。1つ選べ。
- 細胞膜リン脂質
- DNA依存性RNAポリメラーゼ
- リボソーム30Sサブユニット
- リボソーム50Sサブユニット
- トランスペプチダーゼ
正解.5
解 説
アンピシリンは、β-ラクタム系抗生物質です。作用点は、細胞壁です。細胞壁合成を阻害します。より詳しくは、細胞壁成分であるペプチドグリカン伸長阻害です。トランスペプチダーゼを阻害することにより作用します。
選択肢 1 ですが
細胞膜が作用点といえば抗真菌薬が代表的です。例えばアゾール系は、真菌細胞膜成分のエルゴステロール生合成阻害薬です。
選択肢 2 ですが
DNA 依存性 RNA ポリメラーゼが作用点といえば、リファンピシンです。抗生物質の一種です。抗結核薬です。
選択肢 3,4 ですが
30S が作用点と来れば、テトラサイクリン系抗菌薬です。ミノサイクリンなどが代表例です。50S が作用点は、マクロライド系などです。
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