薬剤師国家試験 第104回 問38 過去問解説

 問 題     

プロスタノイド TP 受容体を遮断することで、抗アレルギー作用を示すのはどれか。1 つ選べ。

  1. プランルカスト
  2. オザグレル
  3. セラトロダスト
  4. クロモグリク酸
  5. メキタジン

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

プロスタノイドとは、プロスタグランジン 及び トロンボキサンからなる生理活性脂質の総称です。プロスタノイド TP 受容体とはトロンボキサン A2 受容体のことです。

選択肢 1 ですが
プランルカストは、ロイコトリエン受容体遮断薬です。プランルカストは LTC4 ,LTD4 受容体を遮断します。TP 受容体遮断薬ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
オザグレルは、トロンボキサン(TX:thromboxane)合成酵素阻害薬です。TP 受容体遮断薬ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当な記述です。

選択肢 4 ですが
クロモグリク酸はケミカルメディエーター遊離抑制薬です。TP 受容体遮断薬ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
メキタジン(ゼスラン)は非鎮静性 H1 受容体遮断薬です。眠気があまりでないように改良された H1 受容体遮断薬です。

以上より、正解は 3 です。
類題 102-38
参考)薬理学まとめ アレルギー治療薬

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