問 題
催吐性リスクの高い抗がん薬に対する制吐療法に用いるのはどれか。1つ選べ。
- オキセサゼイン
- モルヒネ塩酸塩
- パロノセトロン塩酸塩
- ラニチジン塩酸塩
- ブロモクリプチンメシル酸塩
正解.3
解 説
選択肢 1 ですが
オキセサゼインは、アミド型の局所麻酔薬です。胃液内の強酸中でも作用する胃粘膜局所麻酔薬として知られています。抗がん薬に対する制吐療法には用いられません。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
モルヒネは、麻薬性鎮痛薬です。μ 受容体刺激薬です。副作用として催吐作用があります。抗がん薬に対する制吐療法には用いられません。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は、正しい選択肢です。
パロノセトロンは、5 – HT3 受容体拮抗薬です。第2世代と呼ばれます。長時間作用が特徴です。制吐療法に用いられます。
選択肢 4 ですが
ラニチジンは、H2 受容体拮抗薬です。抗がん剤投与に伴い異物に対する過剰反応としての胃酸の出過ぎを抑えるために予防的に投与されます。抗がん薬に対する制吐療法には用いられません。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
ブロモクリプチンは麦角アルカロイドです。D2 受容体刺激薬です。副作用として、吐き気などの消化器症状があります。抗がん薬に対する制吐療法には用いられません。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 3 です。
類題 100-274275
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