問 題
真核生物の遺伝子の転写機構に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「基本転写因子である TFⅡD が TATA ボックスに結合すると、そのほか数種の基本転写因子とRNA ポリメラーゼⅡが㋐上に集合して転写開始複合体を形成する。さらに ㋑ が転写開始複合体に加わって RNA ポリメラーゼⅡの C 末端領域を ㋒ して転写開始複合体を活性化し、転写の伸長が開始される。」
㋐ ㋑ ㋒
1. プロモーター σ 因子 脱リン酸化
2. プロモーター TFⅡH リン酸化
3.イニシエーター σ 因子 脱リン酸化
4.イニシエーター TFⅡH リン酸化
5.イニシエーター TFⅡH 脱リン酸化
正解.2
解 説
㋐ ですが
「プロモーター」上に、色々集合して転写開始複合体を形成します。正解は 1 or 2 です。ちなみに、プロモーター上の一部がイニシエータと呼ばれます。
㋑ ですが
「σ因子」は、「原核生物」の転写開始因子です。TFⅡH です。(26-74)
㋒ ですが
リン酸化して活性化です。
以上より、正解は 2 です。
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