国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R1年 問76解説

 問 題     

イオンチャネルに関する次の記述の㋐、㋑、㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「イオンチャネルには㋐と呼ばれる狭い部分があり、特定のイオンだけが通過できるようになっている。㋐を通るために、イオンは㋑ならない。イオンチャネル1 個の活動は、 ㋒法を用いて測定することができる。」

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

チャネルは、開いたり閉じたりするゲートの部分と,どのイオンを通すかという選択フィルターの部分をもっています。「特定のイオンだけが通過できる」という記述から、㋐ は選択フィルターです。

㋑ ですが
選択肢フィルターを通るために、イオンは「水分子を外さなければ」なりません。

㋒ ですが
単一のイオンチャネル分子の活動を、通過するイオン電流として記録する方法が「パッチクランプ法」です。TUNEL法(TdT-mediated dUTP Nick End Labeling)は、アポトーシスにより生じる DNA 断片を検出する方法です。

以上より、正解は 1 です。

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