国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問74解説

 問 題     

真核生物の mRNA の合成・成熟過程に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうちから、妥当なもののみを全て選び出しているのはどれか。

㋐ RNA ポリメラーゼⅡが σ 因子と結合し、鋳型DNA のプロモーターを認識して転写を開始する。
㋑ 転写開始後、新生 RNA 分子の 5′ 末端に 7 – メチルグアノシンが 5′-5′ 結合で付加される。
㋒ 核内低分子リボ核タンパク質を含むスプライソソームが形成され、イントロンが除去される。
㋓ mRNA 前駆体が切断され、ポリA ポリメラーゼの作用で3′末端にポリアラニンが付加される。

1. ㋐ ㋑
2. ㋐ ㋒
3. ㋐ ㋓
4. ㋑ ㋒
5. ㋑ ㋓

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

㋐ ですが
「σ因子」は、「原核生物」の転写開始因子です。従って、真核生物の話としては不適切と考えられます。よって、㋐ は誤りです。

㋑、㋒ は妥当な記述です。

㋓ ですが
ポリ A 化についての記述です。「ポリアラニン」ではなく、「ポリアデニン」です。よって、㋓ は誤りです。

以上より、妥当なものは ㋑、㋒ です。正解は 4 です。
類題 99-117

コメント