問 題
造血幹細胞移植時における移植片対宿主病(GVHD)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 移植後1週間以内に好発する。
- 予防として、移植前日から免疫抑制薬注射剤の持続投与を開始する。
- レシピエントのリンパ球がドナーの造血幹細胞を攻撃して生着不全を起こす反応である。
- ドナーのリンパ球が、レシピエントの組織を攻撃して起こる疾患である。
- 発症を予防するために、移植する造血幹細胞に対して放射線照射を行う。
正解.2, 4
解 説
造血幹細胞移植時における移植片対宿主病(GVDH:graft versus host disease)は、急性のものは移植後1~2週、遅いものでは、4ヶ月以降に発症します。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 はその通りの記述です。
GVDHは、ドナーの免疫システムが、レシピエントの全身を異物として攻撃する疾患です。よって、選択肢 3 は誤りで、選択肢 4 はその通りの記述です。
発症を予防するために、免疫抑制剤や、ステロイドが使用されます。放射線照射は行われません。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2,4 です。
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