薬剤師国家試験 第97回 問45 過去問解説

 問 題     

主として未変化体のまま体内から尿中に排泄されるのはどれか。1つ選べ。

  1. ゲンタマイシン
  2. テオフィリン
  3. ニフェジピン
  4. フェニトイン
  5. リドカイン

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

未変化体のまま体内から尿中に排泄されるということは、腎排泄の薬です。

ゲンタマイシンは、アミノグリコシド系抗生物質です。副作用として腎障害が知られており、腎排泄の薬です。

テオフィリンは、気管支喘息薬です。CYP1A2 により代謝されることが知られており、肝代謝を受ける薬です。

ニフェジピンは、ジヒドロピリジン系 Ca 拮抗薬です。CYP3A4 により代謝されることが知られており、肝代謝を受ける薬です。

フェニトインは、抗てんかん薬です。CYP2C9 により代謝されることが知られており、肝代謝を受ける薬です。

リドカインはクラス Ib の抗不整脈薬です。局所麻酔薬としても用いられます。(参考 薬理学まとめ 代表的な抗不整脈薬) CYP3A4 により代謝されることが知られており、肝代謝を受ける薬です。

クラスIa,Ib,Icの影響をまとめた図

以上より、正解は 1 です。

参考 薬剤学まとめ 生体内の薬物の主要な排泄経路

 

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