薬剤師国家試験 第97回 問39 過去問解説

 問 題     

セファゾリンの抗菌作用の機序はどれか。1 つ選べ。

  1. RNA 合成阻害
  2. DNA 複製阻害
  3. タンパク質合成阻害
  4. 細胞膜合成阻害
  5. 細胞壁合成阻害

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

セファゾリンは、第一世代セフェム系抗菌薬です。セフェム系抗菌薬とは、β-ラクタム系抗菌薬の一種です。β-ラクタム系抗菌薬は、細胞壁合成阻害薬です。

以上より、正解は 5 です。

ちなみに RNA 合成阻害薬といえば、代表例は抗真菌薬のフルシトシンです。

DNA 複製阻害薬といえば、代表例は DNA ジャイレースに作用する、キノロン系抗生物質です。◯◯フロキサシン(レボフロキサシン、ノルフロキサシンなど)が代表例です。

タンパク質合成阻害薬といえば、代表例はアミノグリコシド系抗生物質や、マクロライド系抗生物質です。アミノグリコシド系の代表例は、ゲンタマイシンやカナマイシンです。マクロライド系の代表例は、クラリスロマイシンやエリスロマイシンです。

細胞膜合成阻害薬といえば、代表例は抗真菌薬のポリミキシン B です。

類題 103-161

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