問 題
ホルモンとその作用との対応のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- ガストリン 胃酸分泌の抑制
- セクレチン HCO3-を多く含む膵液の分泌促進
- カルシトニン 血中Ca2+の減少
- インスリン 血中グルコースの減少
- アルドステロン 腎臓におけるNa+及びCl-の再吸収促進
正解.1
解 説
ガストリンは、胃幽門部(出口の方)G 細胞から分泌されるホルモンで、胃酸分泌を促進し消化を助けます。
セクレチンは、十二指腸の S 細胞から分泌されるホルモンで、膵液の分泌を促進させるホルモンです。
カルシトニンは、血中の Ca2+ 濃度を低下させるホルモンです。分泌は甲状腺傍ろ胞細胞が行います。Ca2+ 濃度の低下は、骨吸収(骨 = Ca 貯蔵庫から血中への Ca 移動)の抑制により実現されます。
インスリンは、血糖が上がった時に分泌されるホルモンで、血中グルコース濃度を減少させます。
アルドステロンは、腎臓の遠位尿細管において Na+ の再吸収を促進させることにより、血中Na+ 濃度を上昇させるホルモンです。又、遠位尿細管における Na+ の輸出機構は Na+ /Clー 共輸送であるため、Na+ の再吸収を促進させることは同時に Clー の再吸収を促進させることになります。
以上により、正解は選択肢 1 です。
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