薬剤師国家試験 第107回 問190 過去問解説

 問 題     

メニエール病の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ウイルス感染症である。
  2. 反復性回転性めまいと耳鳴、難聴や耳閉感を併発することが多い。
  3. イソソルビドは、外リンパ圧低下作用によりめまいを抑制する。
  4. ペルフェナジンは、悪心・嘔吐を抑制する。
  5. ベタヒスチンメシル酸塩は、外耳の血液循環を改善することによりめまいを抑制する。

 

 

 

 

 

正解.2, 4

 解 説     

メニエール病とは
内リンパ水腫などによる、耳鳴りや難聴を伴う反復性の回転性めまいなどの症状のことです。ストレスや睡眠不足など、様々な要因で引き起こされます。治療薬としては、 H1 受容体遮断薬や、循環改善を期待してベタヒスチン、血管拡張による症状改善を期待してアデノシン三リン酸二ナトリウム水和物などが用いられます。

選択肢 1 ですが
ウイルス感染症では、ありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当です。
メニエール病の病態についての記述です。

選択肢 3 ですが
低下させるのであれば「内リンパ」と考えられます。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当です。
ペルフェナジンは、D2 受容体遮断薬です。

選択肢 5 ですが
改善させるとしたら「内耳」と考えられます。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2,4 です。
類題 101-61
参考 病態・薬物治療学まとめ メニエール病、アレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎、中耳炎の概説

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