薬剤師国家試験 第107回 問163 過去問解説

 問 題     

2 型糖尿病の治療に使用される薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。

  1. ミチグリニドは、スルホニル尿素受容体に結合して ATP 感受性 Kチャネルを遮断することで、膵 β 細胞の細胞膜を脱分極させる。
  2. ピオグリタゾンは、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体 γ (PPARγ) を活性化することで、脂肪細胞の分化を促進する。
  3. イプラグリフロジンは、ナトリウム-グルコース共輸送体 2 (SGLT2) を阻害することで、小腸でのグルコースの吸収を選択的に抑制する。
  4. リナグリプチンは、グルカゴン様ペプチド – 1 (GLP-1) 受容体を活性化することで、グルコース濃度依存的にインスリン分泌を促進する。
  5. メトホルミンは、AMP 活性化プロテインキナーゼ (AMPK) を阻害することで、骨格筋でのグルコーストランスポーター 4 (GLUT4) の細胞膜への移行を促進する。

 

 

 

 

 

正解.1, 2

 解 説     

選択肢 1,2 は妥当です。
ミチグリニドは、速効性インスリン分泌促進薬です。(参考 99-161 選択肢 5)。ピオグリタゾンは、インスリン抵抗性改善薬です。

選択肢 3 ですが
イプラグリフロジン(®スーグラ)は、SGLT2阻害薬です。(102-59 選択肢 5)。グルコーストランスポーターを阻害することにより、腎臓におけるグルコースの再吸収を阻害します。結果として、尿中へのグルコース排出を促進させることにより血糖降下作用を示します。「小腸でのグルコースの吸収を選択的に抑制」ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
リナグリプチンは、◯◯グリプチンなので、DPP-4(Dipeptidyl Peptidase-4選択的阻害薬です。「グルカゴン様ペプチド – 1 (GLP-1) 受容体を活性化」ではありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
メトホルミンは、AMP 活性化プロテインキナーゼ (AMPK) を活性化です。「阻害」ではありません。選択肢 5 は誤りです。(参考 106-166167)。

以上より、正解は 1,2 です。

参考 薬理学まとめ 糖尿病治療薬

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