問 題
大気中の窒素酸化物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 大気中の窒素酸化物は水分と反応して、酸性雨の原因となる。
- サーマル NOx は、化石燃料中の窒素化合物の燃焼に由来する。
- 大気中の窒素酸化物は、非メタン炭化水素と反応して、光化学オキシダントの原因となる。
- 大気中へ排出される窒素酸化物は、大気汚染防止法により施設単位の排出基準に基づく規制(K値規制)が行われている。
- 2010 年度以降における二酸化窒素の大気環境基準の達成率は、一般環境大気測定局 (一般局)、自動車排出ガス測定局 (自排局) のいずれにおいても約 80 %で推移している。
正解.1, 3
解 説
選択肢 1 は妥当です。
選択肢 2 ですが
サーマル NOxは、燃焼用空気に含まれる窒素と酸素が反応した窒素酸化物です。「燃料中の窒素」が酸化した窒素酸化物は、フューエル NOx です。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は妥当です。
(102-139 選択肢 4 解説)
選択肢 4 ですが
K 値規制が設定されているのは 硫黄酸化物 (SOx) に対してです。窒素酸化物に対してではありません。(106-139)。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
大気環境基準の達成率は、光化学オキシダント以外 ほぼ 100% です。「約 80 %で推移している」
以上より、正解は 1,3 です。
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