薬剤師国家試験 第107回 問46 過去問解説

 問 題     

健常人におけるイヌリンの血漿中濃度と尿中排泄速度との関係を正しく表したグラフはどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

まず、血漿中濃度が 0 なら、排せつ速度も 0です。つまり、グラフは原点を通ると考えられます。従って、正解は 4 or 5 です。

イヌリンについて
ほぼすべてろ過される上に分泌や再吸収をうけない という特徴は基礎知識です。すると、血液中のイヌリン濃度が上がる → ろ過され 尿として排出される イヌリン濃度も比例して上昇 です。

そして
糸球体ろ過速度は一定 だから、尿中イヌリン濃度が上昇すれば、排泄速度は「比例」して上昇します。従って、血漿中濃度と尿中排泄速度が「比例」、すなわち「直線」のグラフを選べばよいです。

以上より、正解は 4 です。
類題 105-45
参考 薬剤学まとめ 腎における排泄機構糸球体ろ過速度

 

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