問 題
「食の安全性」を確保するための法制度に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 食品安全基本法において、消費者は食の安全性に積極的役割を果たすことが求められている。
- 食品衛生法において、食品に触れる器具、容器包装、洗浄剤、及び乳幼児が口にするおもちゃは規制・措置の対象とはならない。
- HACCPとは、食品製造における最終製品の抜き取り検査による衛生管理の方法である。
- 食品表示法において、厚生労働大臣により食品に関する表示の基準が定められている。
- 食品表示法において、食物アレルギーの発症数が多い、あるいは症状が重篤となる7品目を特定原材料と定め、表示を義務付けている。
正解.1, 5
解 説
選択肢 1 は妥当です。
選択肢 2 ですが
食品衛生法第4条6項によれば「この法律で食品衛生とは、食品、添加物、器具及び容器包装を対象とする飲食に関する衛生をいう」と定義されています。この条文を覚えていた人はそういないと思われますが、「洗浄剤」は別の話ではないかと判断できるのではないかと思われます。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
HACCP とは、食品の製造・加工工程における重要管理点を、連続的に監視することで製品の安全を確保するという衛生管理の手法 のことです。最終製品の抜き取り検査ではありません。(101-124)。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
食品表示法第4条によれば、内閣総理大臣により、表示基準が定められます。「厚生労働大臣」ではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 は妥当です。
以上より、正解は 1,5 です。
※食品表示については、H27 年 4/1 から食品表示法が施行され、旧制度上の食品衛生法に基づく制度が 2020 年 3 月末まで経過措置期間として混在していました。そのため、過去の同テーマの問題における選択肢 の内容や正誤と符号しない可能性があります。
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