薬剤師国家試験 第106回 問38 過去問解説

 問 題     

眼房水の産生抑制により眼圧を下げる炭酸脱水酵素阻害薬はどれか。1つ選べ。

  1. ピロカルピン
  2. ブナゾシン
  3. ビマトプロスト
  4. リパスジル
  5. ドルゾラミド

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

選択肢 1 ですが
ピロカルピンは「直接型コリン作動薬」です。炭酸脱水酵素阻害薬ではありません。選択肢 1 は誤りです。(105-152)。

選択肢 2 ですが
ブナゾシンはブナゾシンは、アドレナリン α1受容体選択的遮断薬です。β2 受容体ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
ビマトプロスト(ルミガン)は、プロスタグランジン構造類似体です。緑内障高眼圧治療薬です。房水流出促進により眼圧を低下させます。眼房水の産生抑制ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
リパスジルは、Rho(ロー)キナーゼ阻害薬です。緑内障、高眼圧症治療薬です。

選択肢 5 は妥当な記述です。
ドルゾラミド(トルソプト)は、炭酸脱水酵素阻害薬です。眼房水の産生抑制により、眼圧を下げます。

以上より、正解は 5 です。

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