問 題
制吐薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- アプレピタントは、嘔吐中枢及び迷走神経終末のタキキニン NK1 受容体を遮断することで制吐作用を示す。
- メトクロプラミドは、CTZ (化学受容器引き金帯)のドパミン D2 受容体を遮断することで制吐作用を示す。
- ジフェンヒドラミンは、嘔吐中枢のヒスタミン H1 受容体を刺激することで制吐作用を示す。
- プロメタジンは、迷走神経終末のドパミン D2 受容体を遮断することで制吐作用を示す。
- ラモセトロンは、消化管内在神経叢のセロトニン 5-HT4 受容体を遮断することで胃運動を抑制し、制吐作用を示す。
正解.1, 2
解 説
選択肢 1,2 は妥当な記述です。
選択肢 3 ですが
ジフェンヒドラミンは、抗ヒスタミン薬です。ヒスタミン受容体を「遮断」します。「刺激」ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
プロメタジンは H1 受容体遮断薬です。動揺病(乗り物酔い)に伴う悪心、嘔吐、めまいに使用されます。「D2 受容体遮断」ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
ラモセトロン(イリボー)は 「5-HT3 受容体遮断」作用を示します。「5 – HT4」ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,2 です。
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