薬剤師国家試験 第104回 問119 過去問解説

 問 題     

食品添加物A~Eに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. Aは、輸液成分としても利用される酸化防止剤である。
  2. Bは、アスパルテームと同様、ペプチド結合をもつ甘味料である。
  3. Cは、かんきつ類の輸入品に使用される保存料である。
  4. Dは、金属封鎖型の酸化防止剤である。
  5. Eは、酸性で効果の高い保存料である。

 

 

 

 

 

正解.2, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
A はソルビトールです。ソルビトールは甘味料として用いられます。「酸化防止剤」ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当な記述です。
B はアドバンテームという、アスパルテームの誘導体です。

選択肢 3 ですが
柑橘類の輸入品に用いられるのは「防カビ剤」です。よって、選択肢 3 は誤りです。ちなみに C はフルジオキソニルという防カビ剤の一種です。

選択肢 4 ですが
D はビタミン E です。還元剤としての酸化防止剤です。金属封鎖型の酸化防止剤といえば、EDTA などです。COOH 基がニョキニョキ伸びてる点が特徴です。

選択肢 5 は妥当な記述です。
E はソルビン酸です。

以上より、正解は 2,5 です。

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