薬剤師国家試験 第104回 問59 過去問解説

 問 題     

食道がんの腫瘍マーカーとして有用なのはどれか。1つ選べ。

  1. AFP
  2. NSE
  3. SCC抗原
  4. PIVKA-Ⅱ
  5. CA 15-3

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

選択肢 1 ですが
AFPは、肝臓がんの腫瘍マーカーです。食道がんの腫瘍マーカーではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
NSEは、肺小細胞癌、神経芽細胞腫、神経内分泌系腫瘍のマーカです。食道がんの腫瘍マーカーではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当な記述です。

選択肢 4 ですが
PIVKA は、肝臓で合成される異常タンパク質です。ビタミン K が不足している時に合成されます。PIVKA-Ⅱは、肝がんのマーカ-です。食道がんの腫瘍マーカーではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
CA15-3 は、乳がん診断における特異的マーカーとして知られています。食道がんの腫瘍マーカーではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。
類題 102-56
参考 病態・薬物治療学まとめ 悪性腫瘍に関する代表的な臨床検査

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