104回薬剤師国家試験 問35解説

 問 題     

キサンチンオキシダーゼを選択的に阻害するのはどれか。1つ選べ。

  1. ベンズブロマロン
  2. アロプリノール
  3. コルヒチン
  4. ラスブリカーゼ
  5. プロベネシド

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

選択肢 1 ですが
ベンズブロマロンは、尿酸の尿細管における再吸収を特異的に抑制する薬です。キサンチンオキシダーゼ阻害剤ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当な記述です。
アロプリノールは、キサンチンオキシダーゼ阻害薬です。

選択肢 3 ですが
コルヒチンは、対症療法に用いられる、痛風治療薬です。微小管タンパクであるチュブリンに結合することで、細胞分裂を抑制させます。主に好中球に作用し、抗炎症作用を示します。キサンチンオキシダーゼ阻害剤ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
ラスプリカーゼは遺伝子組換え尿酸オキシダーゼです。点滴静注薬です。がん化学療法に伴う、高尿酸血症の治療に用います。キサンチンオキシダーゼ阻害剤ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
プロベネシドは、尿酸排出促進薬です。キサンチンオキシダーゼ阻害剤ではありません。よって、選択肢 5  は誤りです。

以上より、正解は 2 です。
類題 99-36
参考 薬理学まとめ 高尿酸血症、痛風治療薬

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