104回薬剤師国家試験 問16解説

 問 題     

次のうち、食品に含まれる硝酸塩と第二級アミンから、消化の過程で胃内において生成する発がん物質はどれか。1つ選べ。

  1. ジメチルニトロソアミン
  2. Trp-P-1
  3. アフラトキシンB1
  4. サイカシン
  5. プタキロシド

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

硝酸→ニトロ+アミン から、「ニトロソアミン」と判断できるのではないでしょうか。ジメチルニトロソアミン「胃がん」を単独で引き起こす可能性のある発がん性物質として知られています。

ちなみに、選択肢 2 ですが
Trp-P-1 は、トリプトファン(Trp)由来のヘテロサイクリックアミンです。ニトロソアミンと並んで、代表的食品成分由来の発がん性物質です。(参考 衛生薬学まとめ 食品成分由来の発がん物質)。

選択肢 3 ですが
アフラトキシンB1 は、ナッツなどに生えるカビによるカビ毒の一種です。肝がんを引き起こす可能性のある発がん性物質の一種です。

選択肢 4 ですが
サイカシンは、ソテツに含まれる植物性自然毒の一種です。肝がんを引き起こす可能性のある発がん性物質の一種です。

選択肢 5 ですが
プタキロシドは、ワラビに含まれる植物性自然毒の一種です。腸、膀胱がんを単独で引き起こす可能性のある発がん性物質の一種です。

以上より、正解は 1 です。
類題 100-20102-131103-132

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