薬剤師国家試験 第104回 問17 過去問解説

 問 題     

感染型食中毒の原因となる細菌はどれか。1つ選べ。

  1. Staphylococcus aureus
  2. Clostridium botulinum
  3. Aspergillus flavus
  4. Kudoa septempunctata
  5. Campylobacter jejuni

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

選択肢 1 ですが
スタフィロコッカス アウレアスみたいな読みです。「黄色ブドウ球菌」です。黄色ブドウ球菌は、グラム陽性球菌です。黄色ブドウ球菌は産生する毒素が耐熱性エンテロトキシンです。毒素型です。感染型ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
クロストリジウム ボツリヌス みたいな読みです。「ボツリヌス菌」です。ボツリヌス菌はグラム陽性桿菌です。嫌気性菌で、酸素がないところでないと増殖できません。ボツリヌス菌が賛成する毒素がボツリヌストキシンです。神経毒です。軽く熱すると不活化する毒です。毒素型です。感染型ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
アスペルギルス フラバス みたいな読みです。カビ毒(マイコトキシン)産生菌の一種です。感染型ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
最近発見された食品の寄生虫の一種です。クドア セプテンプンクタータ みたいな読みです。クドアは、ヒラメに寄生する「寄生虫」です。冷凍で病原性を失います。

選択肢 5 は妥当な記述です。
カンピロバクター ジェジュニ みたいな読みです。「カンピロバクター」です。感染型食中毒を引き起こす代表的細菌です。

以上より、正解は 5 です。

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