薬剤師国家試験 第103回 問20 過去問解説

 問 題     

業務上疾病のうち、疾病者数が最も多いのはどれか。1つ選べ。

  1. レイノー病
  2. 胆管がん
  3. 酸素欠乏症
  4. 潜函病
  5. 災害性腰痛

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

レイノー病(レイノー症候群)は、振動作業に長時間従事することによる末梢血管や神経の障害が原因の代表的職業病の一つです。

胆管がんは、印刷業等に関連して発生リスクが高くなることがある胆道系のがんのことです。

酸素欠乏症とは、いわゆる酸欠です。酸素濃度が薄い場所での業務におけるリスクが高くなる症状です。

潜函病(せんかんびょう)は、水中など、高圧環境での作業者の職業病として知られています。高圧環境での作業後、水上や地上に急に戻った時、血液に溶け込んだ窒素が気泡化して組織の各所を圧迫したり血行を妨げたりするガス塞栓病のことです。筋肉痛や知覚障害などが生じます。ケーソン病、潜水病、減圧症とも呼ばれます。

災害性腰痛とは、職場で作業中に生じた腰部捻挫・ぎっくり腰など怪我としての腰痛のことです。そこら中でおきてます。件数についての知識ではなくこの中であればどれが一番身近に見聞きしたことがあるか という点から推測し、ぎっくり腰が一番多いと判断すればよいと考えられます。

以上より、正解は 5 です。
類題 97-19

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