薬剤師国家試験 第102回 問31 過去問解説

 問 題     

Ca2+ チャネル遮断作用により効果を示す抗不整脈薬はどれか。1つ選べ。

  1. ソタロール
  2. ベラパミル
  3. リドカイン
  4. ニフェカラント
  5. ピルシカイニド

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

選択肢 1 ですが
ソタロールは、クラス III 群の抗不整脈薬です。K+ チャネルを遮断します。Ca2+ チャネル遮断ではありません。

選択肢 2 は、正しい選択肢です。
同じ分類の抗不整脈薬としては、ジルチアゼム、ベプリジルなどがあります。

選択肢 3 ですが
リドカインはクラス I 薬です。Na+ 遮断作用により活動電位の立ち上がりを遅くすることで抗不整脈薬として働きます。Ca2+ チャネル遮断ではありません。

選択肢 4 ですが
ニフェカラントは、ソタロールと同じクラス III 群の抗不整脈薬です。Ca2+ チャネル遮断ではありません。

選択肢 5 ですが
ピルシカイニドは、リドカインと同じくクラス I 薬です。Ca2+ チャネル遮断ではありません。

以上より、正解は 2 です。
類題 97-15798-2999-32
参考 薬理学まとめ 代表的な抗不整脈薬

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