薬剤師国家試験 第101回 問57 過去問解説

 問 題     

心電図上 QT 間隔の延長を誘発する可能性が最も高い抗不整脈薬はどれか。1 つ選べ。

  1. メキシレチン
  2. ベラパミル
  3. アミオダロン
  4. プロプラノロール
  5. ジゴキシン

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

抗不整脈薬の中で、K チャネル阻害薬であるクラスⅢの不整脈薬は、QT 延長の作用があります。

選択肢 1 ですが
メキシレチンは、クラスⅠb (Naチャネル阻害)の抗不整脈薬です。

選択肢 2 ですが
ベラパミルは、クラスⅣ(Ca チャネル阻害)の不整脈薬です。

選択肢 3 は、正しい選択肢です。
アミオダロンは、クラスⅢの不整脈薬です。

選択肢 4 ですが
プロプラノロールは、クラスⅡ(β遮断薬)の不整脈薬です。

選択肢 5 ですが
ジゴキシンは、ジギタリス製剤です。

以上より、正解は 3 です。
類題 106-288289
参考 病態・薬物治療学まとめ 不整脈の病態生理、治療薬、注意点

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